転職

Webデザインスクールは無駄?本当に通うべきか考えるポイント

Webデザインを学びたいと思い立った時、まず頭に浮かぶのがWebデザインスクールです。

しかし、実際にスクールに通うことが無駄なのか、あるいは価値があるのか悩んでいる方も多いでしょう。

本記事では、Webデザインスクールのメリット・デメリットを分析し、スクールに通うべきかどうかを考えるためのポイントを詳しく解説していきます。

私自身も、Webデザインスクールに通った友達が数人おり、卒業後の姿も見てきているからこその情報をお話したいと思います。

なぜ「Webデザインスクールは無駄」と言われるのか

まずは、Webデザインスクールが無駄と言われる理由から見ていきましょう。

学費が高額すぎる

Webデザインスクールの最大のデメリットとして、多くの人が感じるのは高額な受講料です。

一般的なスクールでは数十万円から、場合によっては100万円近い費用がかかります。

この金額は、独学やオンライン教材を活用すれば大幅に節約できるため、費用対効果が悪いと感じる方が多いです。

中には、ハローワークなどが補助金を出しているようなスクールも存在しますが、そういったスクールに限定すると、最初の手出しの金額が高いなど、金銭的な意味合いでのデメリットは大きいです。

内容のレベルが低い

次に、Webデザインスクールのレベル自体ですが、勉強できることのレベルが低いところが多い印象です。

例えば、私の友達も卒業しましたが、まともにhtmlタグを覚えていない状態で卒業でした。

というのも、社会人をしながら通うようなスクールの場合、1週間に2回。合計2時間程度の授業しかなかったのです。

更に、それ以外の時間に勉強をしっかり行ったわけではないので、どうしても記憶が定着しておらず、
「ある程度教材をコピペして作る」
というカリキュラムの進め方だったのです。

スクールとしては、本人の習熟度よりも「カリキュラムを進めること」を優先しているのでしょう。

先生が現場を知らない可能性が高い

多くのスクールでは、講師が現場での実務経験が乏しい場合があります。

そのため、実際のプロジェクトで役立つスキルではなく、教科書的な内容に終始することが少なくありません。

このような環境では、スクール卒業後に現場での実践力が不足し、就職・転職活動で苦戦することが多いのです。

「現場感覚がない講師から学ぶリスクは高い」ため、カリキュラムが最新のトレンドに対応しているか事前に確認することが重要です。

特にデザイン系のスキルではなく、プログラムの要素が多いような場合、
「基礎が身につかなくても、フレームワークを利用して簡単に作らせる」
というスクールが多く、私の会社でもスクール卒業生が現場に出て困っています。

独学でも十分学べる

Webデザインは独学でも習得可能なスキルです。

現在は、YouTubeやUdemyなど、無料・有料の教材が豊富に揃っています。

特にWebデザインの基礎であれば、これらのリソースを活用することで、コストを抑えながら効率的に学べるのです。

独学には時間がかかる一方、自分のペースで進められるため、実務に直結するスキルに集中することができます。

仕事と繋がらない

多くのスクールでは、「就職」を前提にしたカリキュラムになっていません。

そのため、実際にスクールを出ても就職できないケースが多いのです。

というのも、スクールでは言われた通りにやっていれば、ある程度のポートフォリオを作れますが、それは企業側も知っています。

「カリキュラム以上の成果物」

が作れることを示さなければ、きちんと技術的な習得ができたと判断が難しいのです。

期間が長すぎて忘れてしまう

最近のスクールは、色々なことを広く浅く教える・・・ということが多いように思います。

私の友達が通っているスクールも、html/Photoshop/Illustrator/Premiere Proなど色々な言語やツールの勉強が含まれています。

それぞれを仮に3ヶ月ずつやったとすると、最初に学んだものは1年近く前に学んだことになります。

そうなると、卒業後に仕事で使えるかというと、学び直しの状態になってしまいます。

特に社会人で働きながら通う際、
「無理しない程度の密度のスクール」
では、無駄に時間だけかかってしまう可能性があります。

Webデザインスクールに通うメリット

効率的に基礎を学べる

スクールでは、講師から直接指導を受けることができ、独学で陥りがちなつまずきポイントを短期間で克服できる点が魅力です。

また、学ぶべき内容が体系化されているため、初心者でも効率よくスキルを習得できます。

これを、独学でやろうと思ったときに、
「自分がわからない部分がわからない」
ということはよくあります。

そのため、1人で勉強が苦手な人にとってはスクールに通うメリットは大きいのです。

人脈やコミュニティが得られる

スクールに通うことで、同じ目標を持った仲間や、実際に業界で活躍している講師とのつながりを持つことができます。

これが、後々の就職活動や転職において強力な武器となることもあります。

Webデザインスクールに通うべき人と、通わなくても良い人の違い

スクールが向いている人

完全な初心者で、何から手を付けて良いかわからない人にとっては、スクールの体系的なカリキュラムが有益です。

また、モチベーションを維持するのが苦手な方には、定期的な指導とサポートが大きな助けとなります。

他にも、「こういうものが作りたい」というある程度の理想形ややりたいことが明確でない場合、独学での勉強が難しいケースがあります。

たとえば、「化粧品が好きで、そのECサイトページを作るような仕事がしたい」という風に、方向性が決まっていれば、すでにある楽天市場などの商品ページを参考に自分で作ってポートフォリオにする事もできるでしょう。

しかし、「なんとなくWeb系の仕事がしたい」というような抽象的な理由での転職を考える際には、
「とりあえず広く浅くやって、向き不向きを考えていく」
というスタイルのほうが合っている事もあります。

そういう人の場合には、スクールに通うほうが向いていると言えそうです。

独学が向いている人

自分で調べるのが得意な人や、コストを抑えたい人には独学がおすすめです。

また、自分のペースで進めたい人にとっても、スクールに縛られずに学べる独学は理想的な選択肢です。

後は、創意工夫が好きで
「こういうものを作ってみたい」
「これって、どういう作り方をしてるんだろう」
など、自分で調べて試してみることができる場合、スクールは必要ないでしょう。

そういう人は、スクールのスケジュールに合わせるよりも、
「スキマ時間を活用して少しずつ勉強する」
という方が向いているでしょう。

Webデザインスクールを選ぶ際の注意点

実績のあるスクールを選ぶ

スクールの実績や卒業生の声をよく調べましょう。

特に、就職サポートが充実しているかどうかは重要なポイントです。

就職率や企業との提携実績があるスクールは安心材料になります。

中には、就職活動に関するサポートが
「ポートフォリオの作り方を教える」
レベルの所もありますので、その場合は就職活動が難航する可能性があります。

カリキュラムが実務に直結しているか確認

スクールによっては、実務に直結しない内容を教えているところもあります。

「現場で本当に必要なスキルが学べるのか?」を事前に確認することが大切です。

周りにエンジニアがいる場合は、その人にスクール卒業生の作品などのレベルと、通う期間を参考に
「本当に未経験から通い始めて、現場のスキルが身につくのか」
を見てもらうのがオススメです。

スクールに通う通わないに関わらず「いかにプライベートで作れるか」

ここまでは、スクールに通うことのメリットやデメリットを見てきましたが、最終的に重要なのは、
「スクール以外の時間にもきちんと勉強できるか」
です。

単にカリキュラム通りにやっていると、どうしても現場で使えるスキルは身につきません。

例えば、htmlで
「教科書に書いている通りにやったけど、意味を理解していない」
という人は多いです。

ここで、プライベートにこの意味を調べたり、応用して色々なことを試してみるような人は、就職活動もすんなり行くでしょう。

しかし、スクールに通っている間しか勉強をしないタイプだと、就職してからもかなり苦労するかと思います。

まとめ

Webデザインスクールは、高額な投資となるため、通うべきかどうかは慎重に判断する必要があります。

独学でも十分にスキルを身につけることは可能ですが、効率や人脈の面でスクールに通うメリットも存在します。

自分の学習スタイルや目標に合わせて、最適な学び方を選びましょう。

ABOUT ME
編集部サクセス転職
サクセス転職として、 「誰もが最適な転職」 を果たすためのお手伝いをします。 企業には「安価な求人を」求職者には「最大の労働条件を」提供します。