転職

転職で給料は上がる?下がる?上がり過ぎも怖い?転職における年収まとめ

転職を考える際、最も多くの人が考えるのが「年収」ではないでしょうか。

転職で、ポジティブな理由の場合
・将来のキャリア
・年収
が大きなポイントになることが多いです。

では、この転職で実際に給料を上げることは現実的なのでしょうか。

今回は、私自身が転職を繰り返してきた事も有り、年収の上げ方についてもお話したいと思います。

転職で給料は上がる?下がる?その割合

まず初めに、一般的な転職での年収の上がり下がりを見てみましょう。

一般的には「3分の1が上がる・3分の1が維持・3分の1が下がる」というのが通説です。

『厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」』によれば、20代から30代の転職者の約半数は年収が増加している一方で、年齢が上がるにつれ、年収アップが難しくなる傾向が見られます。

特に50代では「年収が上がる人が約3割、下がる人が半数以上」という結果が出ています。このことから、年齢と転職による年収変化には密接な関係があることが分かります。

全年代を平均すると、「3分の1が上がる・3分の1が維持・3分の1が下がる」という割合が、概ね妥当な数値であるといえるでしょう。

最も重要なのは年代

上記のデータからもわかるように、最も重要なのが年代です。

若ければ、会社からすると
「まだまだ長い間、会社に貢献してくれる可能性がある」
という捉え方が可能です。

それ以外にも、
・若い間は失敗を謝れる
・扱いやすい
・思考が柔軟
・給料が安い
などの理由で、企業は若い世代をほしいと考えています。

特に、人手不足の業界ほど、早めに若い世代を雇っておきたいという意見を耳にします。

私の会社でも、20代の場合は書類選考の審査基準が非常に低く、8割方通過します。

給料アップの際の上がり幅の相場は?

さて、給料アップの可能性が3割ほどあることがわかりましたが、その上がり幅はどの程度でしょう。

転職で年収が増加する場合、10%~20%の増加幅が一般的です。

年収400万円の人は40万円ほどのアップ、年収600万円の人は60万円ほどアップする計算です。

ただし、職種や業界によって差が生じます。

例えば、ITエンジニアやコンサルタントなどの専門職では、それ以上の年収アップも期待できます。

また、これまでの仕事内容や、企業がほしがる人材かの部分のほうが大きいので、この限りでは有りません。

例えば私は、IT関連で転職をしましたが、年収350万円から450万円に上がったことがあります。

この場合、割合で見るなら3割程度のアップになりますので、平均よりかなり上がっている方です。

転職で年収が上がりすぎるのは怖い?その理由は

転職で年収が大幅に上がることは嬉しいことですが、注意が必要なケースもあります。

今までいた会社が業界水準と比較してどうかを確認する

もし現職の給与水準が業界平均より低い場合、大幅な年収アップは当然の結果です。

むしろ、今までが買い叩かれていただけで、それが普通に戻っただけなので、気にすることはないでしょう。

しかし、これが業界平均を大きく超えている場合、何か裏がある可能性があります。

内容的には次の項目から説明します。

経験やスキルが過大評価されている場合は注意

現在のスキルや経験が過大評価されているような場合、給料が一気に上る可能性があります。

例えば、
「社内SEとして社内のシステムを1人で管理していました」
と言うと、すごいことのように感じるかもしれません。

しかし内情は、色々な製品を導入しており、わからないことはすべて他社のエンジニアに質問していただけ。

このような場合、自分の実際の経験以上に評価されてしまっている可能性があります。

この場合、転職が成功したとしても、その後に仕事内容についていけないなど、大きなリスクがあります。

労働時間や残業時間をチェック

年収アップの背景には、長時間労働や休日出勤が含まれている場合もあります。

高収入に魅力を感じる一方で、生活の質を損なう可能性がある点を見逃さないようにしましょう。

私も転職活動を色々やってきましたが、給料がそれなりに高いと思った会社ほど
「固定残業代40時間込み」
「年間休日100日」
みたいな会社が多かった印象です。

前述の転職の際の給料統計では、このあたりの条件が記載されていません。

仮に
「年収400万円→440万円」
と1割アップになったとします。

そして、年間休日が
「125日→110日」
となっていると、1.2割減っています。

そうなると、トータルでマイナスになる可能性があるのです。

時間あたりの単価が下がることになりますので、ここから残業代がついても、残業代の1時間あたりの金額も下がる可能性があり、最終的にかなりのマイナスになる可能性があります。

このように、きちんと労働時間や休日を計算しておく必要があるでしょう。

転職で給料が上がるためのポイント

では、転職で給料を上げるためには、どのようなことをすればよいのでしょうか。

経験とスキルが活かせる職場を選ぶ

現在の職場で培ったスキルを十分に活かせる企業を選ぶことが、年収アップの最短ルートです。

私の場合は、IT関連の仕事をしてきたので、IT関連業界で転職する方が給料が上がりやすいですし、AIなどの開発よりもWeb系の方が経験が多いので、そういった会社を選ぶ方が転職は成功しやすい可能性があります。

企業の現状の問題点とマッチすれば上がる

企業が抱える課題に対して、自分のスキルが解決策となる場合、年収アップの交渉が有利に進みます。

転職活動中には、求人情報から企業のニーズを把握し、自分が提供できる価値を明確にすることが重要です。

例えば私の今の会社への転職は、
「IT企業だけど、開発経験がある人がいない会社」
への転職でした。

いわゆる業務運用と言われる「お客様の仕事を変わりにやる」ような仕事を請け負っており、その内容は開発スキルが不要なものです。

ですが、その会社としても「今後開発をしていきたい」と考えているときに私が転職をしました。

結果として、「唯一の開発経験者」というポジションになったことで、給料が一気に上がりました。

企業としてほしい人材であれば、給料アップは容易なのです。

この企業の問題も、「今抱えている問題か否か」ということが重要で、こればかりは運も関連するので、継続的に転職活動をしていく必要があります。

業界と職種を定める

転職活動の初期段階で、どの業界と職種を目指すかを明確にしておくと、的確な求人情報を見つけやすくなります。

また、業界や職種で給料が決まる部分は多く、例えば飲食業界の平均年収とIT業界の平均年収では、数百万円単位で差があります。

そのため、本人のスキルうんぬんよりも、「稼げる業界に行く」という方が、年収を上げやすい傾向にあります。

ここが重要ですが、この稼げる業界に行く・・・ということと、今までのキャリアや経験を活かす・・・という部分が、矛盾が生じることがあります。

このときに、どのような選択をするのかが重要です。

5年後10年後のキャリアを考える

短期的な給与アップだけでなく、5年後、10年後の自分のキャリアビジョンを描いておくことが重要です。

目先の条件だけで選んでしまうと、将来的に後悔する可能性があります。

例えば私の場合、転職先としてデータサイエンティストを検討している時期が有りました。

ですが、これまでITの開発をしていた経験はあれど、データサイエンティストの経験は有りません。

そのため、一時的に給料は下がります。

ですが、5年後10年後にデータサイエンティストとしてのスキルを付けた先に、より高い給料が得られるなら、その選択肢もありだと思います。

個人的に、転職を考えたものの、給料の下がり幅が大きすぎて辞めましたが、これから再度挑戦する可能性もあります。

転職で年収を上げたいなら転職エージェントは有り?

転職を考える際に、最近では転職エージェントを使う人も多いですが、転職エージェントを使うのは、有りでしょうか?無しでしょうか?

結論から言うと「有り」です。

給料交渉をしてくれる

エージェントは応募者に代わって年収交渉を行うため、直接交渉するのが苦手な方にとっては心強い存在です。

特に、エージェントにしっかりと自分の経歴や良さをアピールできていれば、エージェント側が面接で発揮できなかった部分を話してくれることもあるので、利用する価値があります。

年収が高いほど転職エージェントも売上が上がる

転職エージェントの収入の仕組みは、一般的に
「転職した人の採用時の年収の◯割を会社からもらう」
というものです。

そのため、給料交渉は転職エージェント自身の売上アップのポイントでもあります。

結果として交渉を真剣にしてくれることが多いので、利用するのは有りでしょう。

注意が必要な転職エージェント

上記のように、転職エージェントの利用には価値があるものの、注意が必要な点もあります。

それが、
「転職を急かしてくるようなパターン」
「無理な転職をさせようとするパターン」
です。

先程の給料交渉の話に繋がりますが、転職エージェントとしては
「高い給料で多くの人が転職するほど儲かる」
という仕事の仕方です。

裏を返せば、
「仮に高い給料で転職した後に、合わなくてすぐに辞めれば、再度見込み客になる」
ということでもあります。

敢えて企業に期待感を持たせて高い給料を提示させ、結果使えなくて再度転職。

こういう転職を勧められるようなケースもあるため、エージェント選び自体も慎重にしましょう。

基本的には複数社を確認したうえで意見を参考にするのが良いでしょう。

とりあえず市場価値を確認するのに使うのもOK

市場価値を把握するためだけにエージェントを利用するのも手です。

例えば私は、〇〇のような案件をプロジェクトリーダーとしてやってきた経験がありますが、どのくらいの年収帯を狙えそうですか?

などのような質問で、自分の市場価値が理解できる様になりました。

その結果、
「今の会社では、世間一般からするともらっている方か」
など、留まる理由も見つかりました。

このように、転職するか否かに関わらず、自分の市場価値を考えるのは非常に有意義です。

転職で年収が下がる人の特徴

では、反対に年収が下がる人の特徴も見ておきましょう。

面接が下手

面接は自分を売り込む場ですが、苦手意識があると自己アピールが不足し、評価が低くなることがあります。

例えば、質問に対して的確な回答ができなかったり、緊張で自分の強みを伝えられない場合、企業側に「即戦力としての期待感」が伝わりません。

面接対策としては、模擬面接や想定質問への回答を繰り返し練習することが重要です。

自己分析が不十分

自分の強みや適性を理解しないまま転職活動を行うと、応募企業とのミスマッチが発生しやすくなります。

例えば、自己分析を怠った結果、希望する職種に必要なスキルが不足していることに気付かず応募し、内定後に評価が下がるケースもあります。

「自己分析ツール」やキャリアカウンセリングを利用して、自分の特性や市場価値を明確にすることが成功の鍵です。

特に、「自分では当たり前にやっていたことは、世間的に見ると評価されるスキルだった」というケースが有るため、自己分析は重要です。

例えば私はクライアントとの会話は苦手では有りません。

ITの知識が無い人に対して、わかりやすく説明するのも好きでした。

こういった能力は、転職市場では「顧客折衝力」として評価されるというのは、転職エージェントとの面談や面接の中で知りました。

これらの自己分析に力を入れていない人ほど、年収が下がる傾向にあります。

スキルや能力が低い

採用側が求めるスキルや知識が不足している場合、年収ダウンは避けられません。

特に即戦力を求める企業では、経験が浅い人やスキルセットが合わない人材は、低い評価を受けがちです。

特に30代を超えれば、基本的には企業は即戦力を期待しています。

経験のない職種へ転職

異業種や未経験の職種へ転職する場合、年収が下がる可能性があります。

これは、企業側が「新人」としての扱いをするためであり、即戦力としての貢献を期待できないと判断されるからです。

例えば、営業職からエンジニア職への転職では、技術的な知識やスキルが不足していることが多く、研修期間中は低い給与でスタートすることが一般的です。

異業種に挑戦する際は、必要なスキルを事前に習得する努力が求められます。

今の仕事を本気でやっていない

現職で成果を出していない人は、転職市場でも評価されにくいです。

現在の職場で得られるスキルや経験を軽視していると、転職時にアピールできる内容が不足します。

「今いる場所で全力を尽くす」ことが、将来の転職成功につながります。

向上心が無い

向上心のない人は、企業側から「将来的な成長が見込めない」と判断されることがあります。

転職活動においても、スキルアップやキャリア形成への意欲が低い場合、給与条件が低くなる傾向があります。

転職活動では「成長意欲」を示すことが大切です。

内容が浅い

履歴書や職務経歴書の内容が浅いと、採用担当者に「経験不足」と判断される可能性があります。

特に、成果やスキルを具体的に記載しない場合、アピール力が不足します。

具体的なエピソードや数値で裏付けられた実績を記載することで、評価を上げることが可能です。

転職の理由が微妙

転職理由が曖昧だったり、ネガティブな内容だと、採用側からの評価が下がります。

例えば、「人間関係が悪かった」や「給料が安かった」など、問題解決の姿勢が感じられない理由はマイナス要因になります。

「キャリアアップ」や「新たな挑戦」といった前向きな理由を準備することが大切です。

まとめ

今回は、転職活動における年収の上がり下がりの部分を見てきました。

個人的に、上がった転職も下がった転職も経験してきましたが、「どのような戦略で転職をするのか」が最も重要であると感じています。

是非、このサイトを参考に、転職を成功させてほしいと思います。

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編集部サクセス転職
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