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運用監視オペレーターから脱出するための方法とキャリアパス

運用監視オペレーターとして働く中で、単調な作業や不規則なシフト、将来のキャリアに不安を感じている人も多いでしょう。

現場で経験を積んだものの、今後の成長やキャリアアップを目指したいと考える人に向けて、運用監視オペレーターから脱出するための具体的な方法を紹介します。

また、単に脱出と言っても、あなたの環境や会社のビジネスモデルによっても様々です。

そのため、できるだけ具体的に私の会社の運用監視オペレーターの仕事内容も記載して、参考になる部分を使って頂きたいと思っています。

私の会社の運用監視オペレーターの仕事

まずは、私の会社の運用監視オペレーターの仕事内容をお話します。

私の会社のクライアントはAWS環境にクラウドサーバーを用意し、それを使ってファイルサーバーや社内システムの運用を行っています。

このサーバーを常に安定稼働させることが私の会社の仕事です。

では、できるだけ細かく仕事内容を見ていきましょう。

単純な作業依頼

1つ目の仕事は、単純な作業依頼です。

例えば、ファイルサーバーのバックアップを定期的に取得しており、その容量が段々と大きくなってきた。

そのバックアップは、本来自動で削除する設定を入れていたようですが、なぜか起動していない。

そのため、手動でバックアップを削除する。

こういった仕事です。

ステータス監視

クライアントの環境には、いくつかのサーバーが有り、各サーバーに役割があります。

このサーバーは、全台が常に動いている必要が有り、止まっている場合には直ちに状況を確認して再起動が必要です。

そのため、監視ツールが入っているのですが、この監視ツールからのアラートを受けて作業をします。

また、オペレーターとしての役割は
「マニュアルにある作業は自分たちで対応するが、知らないアラート等であれば、エスカレーションする」
という業務です。

そのため、少し難しい内容などは、基本的に他の有識者や製品を作っている会社に問い合わせるような業務となります。

定例資料作成

毎月の定型業務として、資料作成があります。

基本的には、アラートの件数やその対処内容、今後の課題などを明記して、資料にしていきます。

運用監視オペレーターのキャリアの課題

運用監視オペレーターは、システムやネットワークが正常に稼働しているかを監視し、問題が発生した際に対応する役割を担っています。

この仕事はシステムの安定稼働に不可欠な業務であり、責任が重い反面、ルーチンワークが多く、スキルアップの機会が限られることも多いです。

私の会社でも、3年ほどこの業務についている人がいますが、ほぼほぼ定型業務ばかりですし、トラブルが起きたときに、きちんとした原因追及をしていません。(指示はしているものの)

そのため、一向にスキルらしいスキルがつかず、他の業務にも回せない人員になってしまっています。

また、監視業務は日中だけではなくクライアントの業務が24時間稼働しているために、シフト勤務のため、身体的なキツさもある仕事です。

そのまま10年働いていると、
「スキルなしの体力が無い30代」
が出来上がってしまいます。

運用監視オペレーターから脱出するための方法

運用監視オペレーターから脱出するためには、新しいスキルを身につけることや、キャリアの方向性を見直すことが必要です。

ここでは、脱出するための具体的な方法をいくつか紹介します。

ITスキルの向上を目指す

運用監視オペレーターの仕事から脱出するには、ITスキルの向上が欠かせません。

特に、プログラミングやネットワークの知識を習得することで、運用管理やエンジニアリングの仕事にキャリアチェンジしやすくなります。

PythonやLinux、クラウド(AWSやAzureなど)の基礎を学ぶことで、システムエンジニアやインフラエンジニアへの道が開けます。

ITスキルは需要が高く、特にクラウド関連のスキルを持っていると、多くの企業で求められることが多いため、転職先を広げやすくなります。

資格を取得してスキルの証明をする

スキルの向上と並行して、資格を取得することで自分の能力を証明することができます。

IT業界では、基本情報技術者や応用情報技術者、ネットワークスペシャリストといった国家資格のほか、AWS認定資格やCCNAなどのベンダー資格も評価されやすいです。

これらの資格を取得することで、自身のスキルレベルをアピールでき、転職や昇進の際に有利に働きます。

スキルのいらない仕事を避け、より専門的なスキルを磨く

運用監視オペレーターの仕事には、スキルを必要としない単調な業務が多く存在します。

こうした業務にばかり携わっていると、スキルが身につかず、長期的なキャリアの成長が見込めないこともあります。

そのため、スキルを求められるプロジェクトに積極的に関わり、技術的な知識や経験を積み重ねることが大切です。

もし現職で専門的なスキルを得る機会が少ない場合、転職を検討することも一つの方法です。

転職先の選択肢を広げるためのポイント

運用監視オペレーターからキャリアチェンジを考える際、転職先の選択肢を広げることが成功のカギとなります。

特に、以下のような職種への転職を視野に入れると、キャリアの可能性が大きく広がります。

システムエンジニア(SE)への転職

運用監視オペレーターでの経験を活かしつつ、システムエンジニア(SE)への転職を目指すことも可能です。

SEは、システムの設計・開発を担当し、要件定義や設計フェーズでの業務に関わるため、より高度な技術や知識が求められます。

監視業務で得たシステム運用の知識は、SEとして働く際にも役立つため、スムーズにキャリアチェンジしやすいでしょう。

SEへの転職を考える場合、プログラミングやデータベースの基礎を学ぶとよいでしょう。

インフラエンジニアへのキャリアチェンジ

インフラエンジニアは、ネットワークやサーバーの設計・構築を担当する職種です。

運用監視オペレーターでの経験を活かして、ネットワークやサーバーに関するスキルを磨くことで、インフラエンジニアへの転職も可能です。

クラウドや仮想化技術の需要が増えているため、AWSやAzureなどの知識を習得しておくと、転職活動を有利に進められます。

ITコンサルタントへのステップアップ

ある程度の経験とスキルが身についたら、ITコンサルタントとしてステップアップするのも一つの選択肢です。

ITコンサルタントは、企業のIT戦略やシステム導入をサポートし、技術的な提案やアドバイスを行う専門職です。

エンジニアとしての経験を積んだ後、ITコンサルタントへの転職を目指すと、さらなるキャリアアップが期待できます。

長く働き続けるためのスキルアップ方法

IT業界で長く働き続けるためには、技術的なスキルだけでなく、ソフトスキルの向上も重要です。

技術が進化し続けるIT業界では、常に学び続ける姿勢が求められますが、コミュニケーションやチームワークといったソフトスキルも欠かせません。

ソフトスキルを磨いていく

特にIT業界では、コミュニケーションやプレゼンテーション能力といったソフトスキルが重要視されます。

プロジェクトのチームメンバーと円滑にコミュニケーションを取る能力や、クライアントに対してわかりやすく説明するスキルは、エンジニアとしての価値を高める要素です。

運用監視オペレーターからの脱出を目指す中で、技術スキルと並行してソフトスキルを向上させることで、転職先の幅も広がります。

最新技術のキャッチアップ

IT技術は日々進化しています。

クラウドコンピューティングやAI、IoTなど、今後のトレンドとなる技術についても学び続けることで、市場価値の高いエンジニアを目指せます。

運用監視の現場で培った基礎を土台に、少しずつ新しい技術を取り入れていく姿勢が重要です。

まとめ:運用監視オペレーターからのキャリアアップを目指そう

運用監視オペレーターからの脱出は、スキルアップやキャリアチェンジの意識があれば十分に可能です。

ITスキルや資格の取得、ソフトスキルの向上を目指すことで、転職先の選択肢を広げることが

ただ、運用監視オペレーターは、
「今の仕事の中でどれだけ勉強できるか」
「プライベートにしっかり勉強できるか」
が非常に重要になります。

何なら、日中帯の仕事よりもシフト勤務の分、勉強時間の確保が難しいとも考えられます。

そのため、将来のプランを考えたうえで、強い気持ちで現状を変えていく必要性があるでしょう。

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